
スポーツをしている限り、永遠の課題かも知れない「ハムストリングの肉離れ」。股関節ー膝関節をまたぐ “2関節筋” である「ハムストリング」の解剖的な特徴により下記のようなことが長年、『肉離れ』のテーマとして話題になってきた。
- 運動フォーム
- 主動筋/拮抗筋の筋力比
- 神経筋の収縮ユニットにおける神経内伝達の問題
- …
まずはYoutubeにアップされている下記の動画で、様々なスポーツ場面で「ハムストリングの肉離れ」を引き起こす瞬間をご覧ください。
どのスポーツも苦痛に顔をゆがめ、プレー続行が不可能なだけでなく、相当なダメージであることが見て取れる。
どの選手もなりたくて「肉離れ」を引き起こすのではないので、できれば、そんな不運には遭遇しないようにしたいところだが、前兆を自覚できないだけになかなか厄介なスポーツ障害ではある。
肉離れと就寝時間?
クラウドで選手個々のコンディショニング管理を進める「CLIMB FactoryスポーツITカンパニー(以下、略称「クライムファクトリー」とする、http://www.climbfactory.com/)」によると、
過去のアスリートが入力してくれたデータから興味深い知見を提供してくれている。
すなわち…
- ベストコンディションにするためには、朝の体調が良くなければならない。
- 朝の体調を良くするには、「就寝時間」や「起床時間」よりも『平均就寝時間』が大切だ。
- 朝の体調が良い原因は、『睡眠の質』を上げる必要がある。
だが、“肉離れ” については違う知見が分かってきた。
肉離れのリスクを回避したければ、24時前に寝ろ?!
〜就寝時間による “肉離れ” の割合〜
表を見て欲しい。これはクライムファクトリーが毎日入力してくれている「選手の主観的データ」と実際に傷害が発生した「客観的な記録」とを照らし合わして傾向を導きだした一つです。
それによると、「肉離れのリスクを回避したければ、24時前に寝た方が良い」ということになる。これがなぜだかは、どなたか教えて欲しいが、傾向としては24時前にベッドに入り、翌日に備えた方が良さそうである。
選手数 | 傷害選手数 |
筋肉系 ケガ人割合 |
|
〜24時間前就寝 | 12人 |
4人 |
33.3% |
24〜以降就寝 |
15人 |
8人 |
53.3% |